歯列矯正を検討している方の中で、「ワイヤーが目立つのは嫌」「取り外しできる矯正がいい」と考えている方に人気なのがマウスピース矯正だ。透明なマウスピースを装着して歯を動かすため、見た目を気にせず矯正治療を受けられるのが大きな魅力だ。
ただし、マウスピース矯正にもさまざまなブランドがあり、それぞれ対応できる症例や費用、特徴が異なる。どのブランドが自分に合っているのか、比較しながら選びたいという方も多いだろう。
この記事では、マウスピース矯正の代表的なブランドを比較しながら、選び方のポイントや注意点を詳しく解説していく。

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マウスピース矯正の基本的な仕組み
マウスピース矯正は、コンピューターで設計された透明なマウスピース(アライナー)を歯に装着し、段階的にマウスピースを交換しながら歯を少しずつ動かしていく治療法だ。
基本的な流れは以下のとおり。
- カウンセリング・精密検査(口腔内スキャン・レントゲンなど)
- 治療計画の作成(3Dシミュレーションで仕上がりイメージを確認)
- マウスピースの製作
- マウスピースの装着開始(1〜2週間ごとに新しいものに交換)
- 定期チェック(1〜3ヶ月ごと)
- 治療完了 → 保定期間(リテーナーで後戻り防止)
装着時間は1日20〜22時間が推奨されており、食事と歯磨きのとき以外はほぼつけっぱなしにする必要がある。この自己管理ができるかどうかが、マウスピース矯正の成功のカギになる。
主要マウスピース矯正ブランドの比較
ここからは、記事執筆時点で多くのクリニックで取り扱われている主要なマウスピース矯正ブランドを紹介する。
インビザライン
アメリカのアライン・テクノロジー社が提供するマウスピース矯正で、世界でもっとも多くの実績を持つブランドの一つ。独自の3D画像技術とCAD/CAMシステムを使用して精度の高いマウスピースを製作する。
- 費用の目安:全体矯正70万〜120万円、部分矯正35万〜60万円
- 対応症例:軽度〜重度まで幅広く対応
- 特徴:世界的な実績の多さ、豊富なプランバリエーション
- 通院頻度:1〜3ヶ月に1回程度
インビザラインには症例に応じた複数のプランがあり、軽度の歯並びなら「ライトパッケージ」、全体的な矯正なら「コンプリヘンシブパッケージ」など、自分の状態に合ったプランを選べるのが強みだ。
キレイライン矯正
「歯科矯正を身近に」というコンセプトで誕生した日本発のマウスピース矯正ブランド。前歯の矯正に特化しており、比較的リーズナブルな価格で矯正を始められるのが特徴だ。
- 費用の目安:約9.9万円〜(都度払いプランの場合)
- 対応症例:主に前歯の軽度〜中等度の歯並び
- 特徴:費用が比較的リーズナブル、都度払いが可能
- 通院頻度:1〜3ヶ月に1回程度
都度払いプランがあるため、まとまった資金がなくても始めやすいのがメリット。ただし、対応できる症例は前歯中心の軽度なケースがメインとなるため、全体的な噛み合わせの改善が必要な場合は他のブランドを検討する必要がある。
Oh my teeth(オーマイティース)
通院回数を極力減らした「通わない矯正」をコンセプトにしたマウスピース矯正サービス。初回のスキャン後はオンラインで経過観察を行うスタイルが特徴的だ。
- 費用の目安:33万円〜66万円程度
- 対応症例:前歯の軽度〜中等度
- 特徴:来院は基本的に初回のみ、LINEサポートあり
- 通院頻度:基本的に初回のみ
忙しくて通院が難しい方には魅力的なサービスだが、経過を直接歯科医師に診てもらう機会が少ない点は理解しておく必要がある。

マウスピース矯正ブランドの選び方
どのブランドを選ぶかは、以下のポイントを考慮して決めるとよい。
1. 自分の歯並びの状態で選ぶ
マウスピース矯正ブランドの選び方でもっとも重要なのは、自分の歯並びの状態に対応できるかどうかだ。
- 軽度の前歯の乱れ → キレイライン、Oh my teethなどリーズナブルなブランドも選択肢に
- 中等度の歯並び → インビザラインのライトプランなど
- 重度の歯並び・噛み合わせの問題あり → インビザラインのフルプランや、ワイヤー矯正の検討も
2. 費用と支払い方法で選ぶ
ブランドによって費用に大きな差がある。また、一括払いだけでなく、都度払いやデンタルローン対応の有無もチェックポイントだ。追加費用が発生するかどうかも事前に確認しておこう。
3. 通院のしやすさで選ぶ
定期的な通院が必要なブランドと、オンライン対応でほとんど通院不要のブランドがある。自分のライフスタイルに合った通院頻度のブランドを選ぶのが大切だ。
4. 担当する歯科医師の経験
同じブランドでも、担当する歯科医師の経験や技術によって仕上がりに差が出ることがある。クリニック選びでは、そのブランドでの症例数や実績を確認するのがおすすめだ。
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マウスピース矯正のメリット・デメリットまとめ
メリット
- 透明で目立たない
- 自分で取り外しができる(食事・歯磨きに影響しない)
- 金属アレルギーの心配がない
- 3Dシミュレーションで仕上がりをイメージしやすい
- ワイヤー矯正に比べて通院回数が少ないことが多い
デメリット
- 自己管理が求められる(1日20〜22時間の装着が必要)
- すべての症例に対応できるわけではない
- 装着中は飲食に制限がある(水以外は外す必要がある)
- 紛失や破損のリスクがある
- マウスピースの装着時間を守らないと、治療計画どおりに歯が動かない
- 治療途中でマウスピースを紛失した場合、作り直しに追加費用がかかることがある
- クリニックによって取り扱いブランドが限られる場合がある

よくある質問(Q&A)
Q. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どっちがいい?
一概にどちらが良いとは言えない。軽度〜中等度の歯並びで見た目を気にする方にはマウスピース矯正が向いている。重度の不正咬合や複雑な歯の移動が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が適していることもある。歯科医師に相談して判断するのが確実だ。
Q. マウスピース矯正は痛い?
新しいマウスピースに交換した直後は、歯が動く際の締め付け感や軽い痛みを感じることがある。ただし、ワイヤー矯正に比べると痛みはマイルドだとされている。通常は2〜3日で慣れるケースが多い。
Q. マウスピース矯正で後戻りすることはある?
矯正治療後は保定期間(リテーナーの装着)が必要で、これを怠ると後戻りが起こる可能性がある。これはマウスピース矯正に限らず、すべての矯正方法に共通する注意点だ。
Q. マウスピース矯正中に虫歯になったらどうする?
マウスピースを外して虫歯の治療を行う。虫歯の治療で歯の形が変わった場合は、マウスピースの作り直しが必要になることもある。矯正中は特に丁寧な歯磨きを心がけよう。
まとめ:自分に合ったマウスピース矯正を見つけよう
マウスピース矯正には、インビザラインやキレイライン、Oh my teethなど複数のブランドがあり、それぞれ対応できる症例や費用、通院頻度が異なる。
自分の歯並びの状態、予算、ライフスタイルを総合的に考慮して、最適なブランドを選ぶことが大切だ。まずは気になるクリニックでカウンセリングを受けて、自分の歯並びにどの方法が合っているかを相談してみよう。
参考:Oh my teeth「キレイラインとインビザラインの違い」
参考:日本矯正歯科学会
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