「ホームホワイトニングを始めたいけど、マウスピースってどうやって作るの?」
ホームホワイトニングに欠かせないのが、専用のマウスピース(カスタムトレー)です。薬剤を入れて歯に装着するためのもので、自分の歯にぴったり合ったものを使わないと薬剤がムラになったり、歯茎に薬剤が漏れて痛みが出たりすることがあります。
この記事では、ホームホワイトニング用マウスピースの作り方を型取りから完成まで順を追って解説していきます。市販品との違いや費用の目安についても触れているので、これからホームホワイトニングを検討している方は参考にしてみてください。
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ホームホワイトニング用マウスピースとは
ホームホワイトニング用のマウスピースは、薄い透明の樹脂で作られた歯型のトレーです。ここにホワイトニングジェル(過酸化尿素や過酸化水素が主成分)を注入して、歯に装着して使います。
歯科医院で歯型を取って作る「カスタムトレー」が基本です。自分の歯並びに合わせてオーダーメイドで作製するため、フィット感が良く、薬剤が均一に行き渡るのがメリットです。
市販のホワイトニングキットに付属する汎用トレーもありますが、フィット感や薬剤の保持力ではカスタムトレーに大きく劣ります。おすすめの方法を詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

マウスピースができるまでの流れ
歯科医院でカスタムトレーを作る場合、通常2回の通院が必要です。工程ごとに見ていきましょう。
ステップ1:カウンセリング・口腔内の診察
初回はまずカウンセリングから始まります。ホワイトニングの希望する白さや、現在の歯の状態を確認します。虫歯や歯周病がある場合は、先にそちらの治療が必要になることもあります。
歯の色をシェードガイドで測定し、現在の色を記録しておくのもこのタイミングです。
ステップ2:歯の型取り(印象採得)
アルジネートやシリコンなどの印象材を使って、上下の歯の型を取ります。トレーに印象材を盛って口の中に入れ、2〜3分ほどで固まるのを待ちます。
最近では口腔内スキャナー(iTeroなど)を使ってデジタルで型取りをする歯科医院も増えてきています。デジタル印象は嘔吐反射が出にくく、より正確な型が取れるのが特徴です。

ステップ3:石膏模型の作製
取った型に石膏を流し込み、歯の模型を作ります。この模型がマウスピースの「原型」になります。デジタルスキャナーの場合は、このステップは不要で、データから直接トレーを設計・作製します。
ステップ4:マウスピースの成形
石膏模型の上に、ホワイトニング用の薄いシート(0.5〜1mm程度の透明樹脂)を加熱して吸引・圧接し、歯の形に沿ったトレーを成形します。この工程はバキュームフォーマーと呼ばれる専用の機械で行います。
成形後、余分な部分をカットし、歯茎のラインに沿って丁寧に仕上げます。歯茎に当たる部分のカットが甘いと装着時に痛みが出るため、この仕上げ工程は重要です。
ステップ5:フィッティング・薬剤の使い方説明
2回目の通院時に、完成したマウスピースを実際に装着してフィット感を確認します。きつい部分やゆるい部分がないか、噛み合わせに問題がないかをチェックします。
同時に、ホワイトニングジェルの量や塗布方法、装着時間(1日30分〜2時間程度が一般的)の説明を受けます。クリニック選びのポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。


マウスピース作製の費用と期間
費用と期間の目安を表にまとめました。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| マウスピース作製費用 | 15,000〜30,000円(上下セット) |
| ホワイトニングジェル | 5,000〜10,000円(2〜4本セット) |
| トータル費用 | 20,000〜40,000円 |
| 通院回数 | 2回(型取り+受け取り) |
| 作製期間 | 3日〜1週間 |
マウスピース自体は丁寧に使えば1〜2年は使い続けられるので、ジェルだけ追加購入すれば繰り返しホワイトニングが可能です。長期的に見るとオフィスホワイトニングよりもコストパフォーマンスが良い場合もあります。ホワイトニングを受けられる歯科の種類については以下の記事で解説しています。

市販のマウスピースとの違い
ドラッグストアや通販で購入できるホワイトニングキットには、お湯で温めて歯に押し当てて形を合わせる「ボイル&バイトタイプ」のトレーが付属していることがあります。
- フィット感:市販品はぴったり合わないことが多く、薬剤が均一に行き渡りにくい
- 薬剤の保持力:隙間から薬剤が漏れやすく、効果にムラが出やすい
- 歯茎への影響:フィットが悪いと薬剤が歯茎に触れて刺激を感じることがある
- 薬剤の濃度:市販品は歯科医院処方のジェルより低濃度のものが多い
手軽さでは市販品に分がありますが、効果の確実性と安全性ではカスタムトレーが大きく優れているのが実情です。本格的にホームホワイトニングに取り組むなら、歯科医院でのカスタムトレー作製をおすすめします。おすすめ方法の比較については以下の記事でも紹介しています。

マウスピースの正しいお手入れ方法
せっかく作ったマウスピースも、お手入れを怠ると劣化が早まったり、衛生面で問題が出たりします。長く使うためのケア方法を確認しておきましょう。
毎回の使用後
使用後はすぐに流水で洗い、残ったジェルをきれいに落とします。歯ブラシで軽くこする場合は、研磨剤入りの歯磨き粉は使わないでください。トレーの表面に細かい傷がつき、雑菌が繁殖しやすくなります。
週に1〜2回の除菌
入れ歯洗浄剤やマウスピース専用の洗浄剤に漬けておくと、より清潔に保てます。漬け置き時間は製品の指示に従ってください。
保管方法
乾燥させてから専用のケースに入れて保管します。高温の場所に置くと変形する原因になるので、直射日光が当たる場所や車内に放置するのは避けましょう。

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作り直しが必要になるケース
カスタムトレーは長く使えるものですが、以下のようなケースでは作り直しが必要になることがあります。
- トレーに穴が開いた・ひびが入った
- 歯の治療(被せ物など)で歯の形が変わった
- フィット感が悪くなってきた
- 変形して元に戻らない
作り直しの費用は初回と同程度(15,000〜30,000円)が目安です。日頃の取り扱いに気をつけていれば、頻繁に作り直す必要はありません。
日本歯科医師会の歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020では、ホワイトニングを含む歯科治療の基本情報が確認できます。
ホームホワイトニングの効果的な使い方
マウスピースが完成したら、いよいよ実際のホワイトニング開始です。効果を最大化するためのポイントを押さえておきましょう。
装着前に歯を磨く
ジェルの浸透を良くするために、マウスピース装着前に歯磨きをしておきます。ただし、研磨剤入りの歯磨き粉で強くこすると歯の表面に微細な傷がつくことがあるため、やさしくブラッシングするのがポイントです。
ジェルは適量を守る
ジェルの入れすぎは歯茎への刺激や薬剤のムダにつながります。各歯のくぼみに米粒程度の量を入れるのが適量です。装着後にはみ出したジェルは、ティッシュや綿棒でふき取ってください。
装着時間を守る
処方されたジェルの濃度によって推奨装着時間は異なります。過酸化尿素10%なら2〜4時間、過酸化尿素20%なら30分〜1時間が一般的です。長く装着すれば効果が上がるわけではなく、知覚過敏のリスクが高まるだけなので、指示された時間を守ることが大切です。
厚生労働省の医薬品に関する情報ページでは、ホワイトニング製品を含む医薬品の安全性情報を確認できます。

Q&Aコーナー
Q. マウスピースは上だけ・下だけでも作れますか?
作れます。笑ったときに見える上の歯だけ白くしたいという場合は、上のみ作製するケースもあります。費用も片方だけなら半額程度になることが多いです。
Q. 型取りは痛いですか?
痛みはほぼありません。印象材を口に入れる際に違和感を覚える方はいますが、2〜3分で終わります。嘔吐反射が強い方は、事前に歯科医師にその旨を伝えておくと、配慮してもらえる場合があります。
Q. マウスピースができるまでどのくらいかかりますか?
一般的には型取りから3日〜1週間程度です。院内にバキュームフォーマーがある歯科医院では即日仕上がることもありますが、外注する場合はもう少し日数がかかることがあります。
Q. マウスピースをつけたまま寝ても大丈夫ですか?
ジェルの種類と濃度によります。低濃度(過酸化尿素10%)のジェルであれば就寝中の装着を前提としている製品もあります。ただし、歯科医師の指示なく自己判断で就寝中に装着するのは避けてください。
Q. 矯正用のマウスピースでホワイトニングできますか?
矯正用マウスピース(インビザラインなど)でのホワイトニングは推奨されていません。素材の厚みやフィットの仕方が異なるため、薬剤が均一に行き渡らない可能性があります。ホワイトニング用には別途カスタムトレーを作るのが安全です。
まとめ
ホームホワイトニング用マウスピースは、歯科医院での型取りからスタートし、通常2回の通院で手に入ります。カスタムトレーはフィット感・薬剤の保持力・安全性のいずれにおいても市販品を上回るため、本格的にホームホワイトニングに取り組むなら歯科医院での作製が最善の選択です。
作製後は日々のお手入れを丁寧に行い、ジェルの量と装着時間を守ることで、安全かつ効果的にホワイトニングを進めていくことができます。まずは歯科医院のカウンセリングで、費用やスケジュールを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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最後までお読みいただきありがとうございます。ホワイトニングを検討中の方は、こちらの記事もぜひご覧ください。

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